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田中信行展−漆が喚起するもの


この展覧会は、終了いたしました。

作品「原風景」
田中信行 「原風景」 2005 photo by Tadasu Yamamoto

会期
2009年10月10日(土曜日)〜12月13日(日曜日)
内容
 田中信行は、日本伝統の素材である「漆」を追求していく過程で、現代アートの世界でも成立する「新しき漆の造形世界」を切り開いてきました。麻布を漆によって貼り重ねる「乾漆」の技法を用いながら、それはまるで皮膚のように遊離し、形を伴って立体的造形として自立しているのです。
 漆の魅力を探求する作家は、漆が持つ独特な「質感」にひたすらこだわり続けています。活動を始めた1989年以降、ザラザラとした麻の繊維が見えるような粗塗りで原初的な漆自体の「質」を露にする作品を発表していましたが、90年代終わり頃からは、風景を映し込むほどに磨き上げ、シャープで洗練された「漆が呼び起こす形」を追求する新たな展開をみせています。
 空間に置かれた時、田中の漆造形は鮮やかな朱赤と漆らしい漆黒の色彩によって美しいフォルムをいっそう際立たせ、執拗に磨き上げられたその質感が、作品としての存在感をさらに浮かび上がらせます。新しい「漆の可能性」を模索し、伝統工芸と現代美術が交錯する田中信行の作品は、海外での数多くの展覧会をはじめ、国内外で高く評価され、2003年には第14回タカシマヤ美術賞を受賞しています。
 今回の発電所美術館の個展では、「漆の質」を荒々しい表面のテクスチャーで見せる初期作品から、近年の美しい流線形のフォルムを見せる近作・新作までをご紹介いたします。天井から吊され浮遊する漆黒の新作や、巨大な漆の膜が波のようにうねり拡がる作品、あるいは導水管の闇に呼応するような朱赤の作品など、旧発電所跡の空間に挑むかのような実験的展示を試みます。
開館時間
午前9時〜午後5時15分 (入館は午後4時45分まで)   
休館日
月曜日、祝日の翌日 *月曜日が祝日の場合は、翌火曜日休館。  
入場料
一般500円、高・大生300円、中学生以下無料
(団体割引:一般400円、高・大生200円 ※10人以上の場合)

■主催:財団法人 入善町文化振興財団
■共催:北日本新聞社
■後援:北日本放送、チューリップテレビ、富山テレビ放送
■助成:財団法人 朝日新聞文化財団
■協賛:株式会社 資生堂


作品「THE FLOW」
田中信行 「THE FLOW」 2007 photo by Tadasu Yamamoto


作品:触生の記憶G
田中信行 「触生の記憶−F」 2009

作品「触生の記憶08」
田中信行 「触生の記憶 ’08」 2008  photo by Tadasu Yamamoto


作品「インナーサイド・アウターサイド」
田中信行 「Inner side-Outer side」 2005  photo by Tadasu Yamamoto



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