その38 「2004海洋深層水フォーラムin入善」質問タイム2
【広報入善2005年1月号掲載】
今回も前回に引き続き、10月20日に開催された「2004海洋深層水フォーラムin入善」に参加した小中学生に記入してもらったアンケートの中から、深層水に関する疑問や質問にお答えします。
質問.深層水はなくならないの？
回答.結論から言うと、深層水はなくなることはありません。なぜなら深層水は、想像できないほど莫大な量が蓄積されているからです。
もう一つの理由に、深層水は常に新しく生まれているからです。
具体的に言うと、深層水（水深200メートル以深の海水）の量は約13億立方キロメートルで、地球上の海水の約95パーセント以上を占めています。現在、日本国内では15カ所で深層水をくみ上げていますが、その量は、全部合わせても1日に5万トンにも満たないくらいです。仮に、深層水を全部くみ上げるとすると、700億年以上かかる計算です。
また、深層水は、極地（南極・北極）で常に膨大な量が生まれ、数千年というサイクルで地球全体を循環しています。日本海でも、冬にウラジオストック沖で新しい深層水が大量に生まれています。
以上のことから、深層水は、「再生循環型の無限の資源」と言うことができます。
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更新日：2021年02月01日