感染性胃腸炎

更新日:2022年02月18日

感染性胃腸炎の流行は、毎年12月中旬頃にピークとなる傾向にあります。

感染性胃腸炎の予防対策を徹底し、感染を防ぎましょう。

感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌、寄生虫が原因となり起こる胃腸炎の総称です。

冬場の感染性胃腸炎は、ほとんどがウイルス性で、中でもノロウイルスの占める割合が高くなります。

症状

1~2日の潜伏期間を経て、発症します。主な症状は、吐き気・嘔吐、下痢、腹痛、軽度の発熱(微熱)です(症状の程度には個人差があります)。通常、これらの症状が1~2日続いたあと、治癒することがほとんどです。

しかし、お子さんや高齢者は重症化する恐れがありますので、一層の注意が必要となります。

原因と感染経路

ノロウイルスなどのウイルスが、人の手や食品などを介して、口に入ることで感染する可能性があります。(経口感染)

ノロウイルスはほとんどが、経口感染で、次のような感染経路があります。

  1. 感染した人の便や嘔吐物から人の手などを介して、ウイルスが口に入った場合
  2. 便や嘔吐物が乾燥して舞い上がり、そのウイルスを吸い込み、体内に取り込んだ場合
  3. 感染した人が十分に手を洗わずに、調理した食品を食べた場合
  4. ノロウイルスを体内に残したままのカキやシジミなどの二枚貝を、生あるいは十分に加熱処理せずに食べた場合

感染性胃腸炎の治療

現在、感染性胃腸炎を引き起こすウイルスに効果のある薬はありません。そのため、症状を軽減するための処置(対症療法)が行われます。症状が疑われる場合には、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

下痢や嘔吐により、脱水症状を起こし、体力を消耗することがあります。十分に水分と栄養を補給し、安静にしましょう。

また、高齢者は嘔吐物が気管に入り、肺炎や窒息が起こる可能性があるため、体調の変化に注意しましょう。

(注意)下痢止め薬は、ウイルス等を体内にとどめ、病気の回復を遅らせることがあります。自己判断で使用しないようにしましょう。

予防のポイント

1.手洗いの徹底

手洗いのタイミング

  • トイレ使用後
  • 調理の前
  • 食事の前

石けんと流水での手洗いをし、ウイルスを洗い流しましょう。

手洗いは2回繰り返すことにより、より効果が期待されます。

汚れの残りやすいところ

  • 指先、爪の間
  • 指の間、親指の周り
  • 手首

汚れの残りやすい部分を意識して、丁寧に手洗いをしましょう。

30秒~60秒程度、時間をかけて手洗いをしましょう。

(注意)手洗いを繰り返すことにより、手先が乾燥し、手荒れが引き起こされることがあります。手に傷ができると、その部分から感染が広がる可能性がありますので、手洗いと同時に、ハンドクリーム等で手先の保湿を行いましょう。

2.食品の取り扱いに注意

  • ウイルスに汚染されている可能性のある食品(特に魚介類、二枚貝など)は、十分に加熱しましょう。(中心温度85℃で90秒以上の加熱が有効とされています)
  • 調理器具などの洗浄・消毒を徹底しましょう。
    (注意)まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効とされています。調理前に、調理器具に熱湯(85℃以上)をかけるなどが手軽な方法です。
  • 生で食べる食品(野菜、果物等)は、十分に洗浄してから食べましょう。
  • 調理をする方は、健康管理に注意し、感染性胃腸炎を疑う症状(下痢・嘔吐等)がある場合は、感染を防ぐためにも、調理を行わず、医療機関へ受診しましょう。

3.嘔吐物の処理には、最新の注意を払いましょう

  • 嘔吐物・排泄物に触れる際には、手袋・マスクを着用し、嘔吐物・排泄物に含まれるウイルスや細菌に感染しないようにしましょう。
  • 室内で吐いた場合には、部屋の換気を十分に行い、感染を防ぎましょう。症状のある人は、入浴の際、湯船に浸からず、シャワーで済ませ、家族等に感染を広めないように気をつけましょう。
  • 嘔吐物・排泄物の触れた場所は、塩素系消毒液(台所用漂白剤)で消毒をしましょう。
この記事に関するお問い合わせ先

元気わくわく健康課  保健指導係
〒939-0642 富山県下新川郡入善町上野2793-1
電話番号:0765-72-0343
ファックス:0765-72-5082

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