邑町地区で塞の神まつり

更新日:2024年01月19日

上野・邑町地区で1月14日、「塞の神まつり」が行われ、同地区の小学2年生~6年生の児童11人が地区内の家々計100軒余りを回り、地区の災厄をはらいました。

まつりは、塞の神信仰と左義長が結び付いた、厄払いや無病息災、五穀豊穣を祈願する小正月の火祭りの行事で、2010年、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

子どもたちは、「木偶さま」と呼ばれる男女一対の木製の人形を持つ、「オヤカタ」と呼ばれる最年長の児童を先頭に、玄関先でサイノカミの唄を歌いながら、家々を回って正月飾りを集めました。

子どもたちは回り終えた後、地区境の畑に立てた竹と藁製の円錐形の作り物の中に、木偶さまと正月飾りを納めて火をつけました。このとき、竹の節のはじける音が大きいほど災厄が払われると信じられています。

オヤカタを務めた児童は、「ことしから中学生になるので、部活や勉強を頑張りたい」と新年の抱負を話しました。

正月飾りを集めに玄関先を訪ねる児童たち
最年長の児童を先頭に家々をまわる地区の子どもたち
集めた正月飾りに着火する児童
祭りに用いられる「木偶さま」と呼ばれる男女一対の木製の人形