発電所美術館施設情報
発電所美術館
北アルプスを背景に広がる黒部川扇状地。その田園風景の中に下山芸術の森があります。その施設の中心にあるのが、大正15年に建設されたレンガ造りの水力発電所を再生した「発電所美術館」。取り壊される予定だった「旧黒部川第二発電所」を北陸電力株式会社のご厚意により譲り受け、美術館として新たに生まれ変わりました。
自然環境と調和し、長い歳月を経てきた歴史ある建物は、後世に残すべき貴重な文化遺産と認められ、1996年12月に国の「登録有形文化財」に登録されました。
天井高は約10メートルもあり、見上げるとむき出しの鉄骨のトラスが、工場のような様相を醸し出しています。
1995年4月にオープンして以来、全国でも珍しい発電所を改装した美術館として注目を集め、大正時代の古き建築と新しい現代アートの出会いの場として多くの人に驚きと感動を与えてきました。大空間を活かした、ここでしか見ることの出来ない空間造形の独自企画展を中心に企画展を開催しています。
館内には発電所の趣を今に伝えようと、3機あった発電機の内1機がそのままの状態で残され、撤去された2機の発電機の跡には、洞窟のような直径3メートルの導水管が、壁面にぽっかりと口を開けています。赤さびた質感もそのままに、かつて勢いよく流れていた水流を思い起こさせてくれます。暴れ川であった黒部川の豊富な水量を利用し、低落差(23メートル)の河岸段丘を使った平地にある全国でも珍しい発電所で、館外に伸びる導水管は、当時を偲ばせます。
ゲート棟・芝生広場
下山芸術の森の入口に聳えるゲート棟です。
スペインの設計者エリアス・トーレス氏の設計によるものです。内部には管理室とトイレが設置されています。
ゲートをくぐると、左側に芝生広場が広がり、ゆっくりとくつろぐことが出来ます。4月には桜が満開。5月には雪やなぎ、秋にはイチョウが紅葉して色彩豊かに彩ります。
展望棟(喫茶室)
美術館の後ろに建つレンガづくりの「水槽上屋」を改装した施設。
河岸段丘(はば)の上にあり、黒部川扇状地を一望できる眺めのいい空間。
2021年3月末より、カフェ「くりこども飯店」が営業しております。
宿泊棟
宿泊しながらアトリエで制作される方のために整備された施設です。現在は、地元の方々によるアトリエの定期利用が継続していることもあり、宿泊棟のみの利用を受け付けております。
条例に基づき、同施設の設置目的(芸術文化の振興と町民の美術に関する学習、創作活動等)に合致する利用に限り、ご利用いただけます。
設備・周辺環境
玄関・浴室・洗濯機は共同で、4人部屋(洋間、約8畳)が2部屋ございます。各部屋に自炊設備・トイレ・ロフト(約3畳)があり、数日間滞在することができます。
周辺は自然に囲まれ住宅も少なく、夜はとても静かな場所です。近くに店舗はございません。また、公共交通機関も近くにございません。数日間滞在する場合は、お車などの手配が必要かと思います。
宿泊棟使用料
使用料:1人1泊:1,500円(冷暖房使用時は3割増)
問い合わせ・利用申し込み
発電所美術館の自主事業で使用しない期間を一般の方に貸出しております。そのため、必ず利用希望日の1週間前までに電話による空き状況の確認(予約)と書類による申込みが必要です。
宿泊棟の空き状況の問い合わせや利用申し込みは発電所美術館(電話:0765-78-0621)へお願いします。
お問い合わせ並びに利用時のチェックイン・アウトの受付は、美術館開館日の9時~17時となります。
展望塔
黒部川扇状地に広がる散居村と、白馬岳や朝日岳などの北アルプス連峰が一望できます。天気の良い日には、夕日の沈む日本海が遠望できます。360度の大パノラマをお楽しみ下さい。
- この記事に関するお問い合わせ先
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下山芸術の森発電所美術館
〒939-0631 富山県下新川郡入善町下山364-1
電話番号:0765-78-0621
ファクス番号:0765-78-0621
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更新日:2021年07月13日