野中地区担当アドバイザー

更新日:2024年05月13日

酒井利幸さんの顔写真

野中地区担当   酒井 利幸

1.新着情報(令和2年11月1日更新)

黒部川扇状地・入善町について

南東側に立つ後立山連峰や僧ヶ岳の山々、負釣山や舟見山、舟見野台地・段丘、黒部川や黒部川扇状地、日本海や富山湾、豊富な表流水や地下水など、山、平野、海の多様性のある自然環境を持っており、居住する人々は、この豊かな自然環境に育まれて生き生きと生活しています。

現在、この豊かな自然環境は、入善町のフィールドミュージアム事業や立山黒部ジオパークのジオサイトに位置づけされているため、この保護や保全が重視されています。

野中地区について

ジオサイトの一つで舟見野台地中央部にある野中地区は、近世江戸時代の開墾・開田によって開村した伝統のある地区です。現在、地区は入善町の中でも少子高齢化が進んでいますが、地区の人々はこの豊かな自然環境下で、コミュニティの多様な事業に対して活発に活動を行っています。

2.野中地区の紹介

野中地区を紹介します。黒部川扇状地東側の舟見野台地(ひばり野)の中央部に位置する野中地区は、標高約80~120メートルの平坦な地形で、中心部には負釣山付近を源流とする舟川が流れています。純農業・農村の野中地区の生業は農業で、稲作農業が中心ですが、多くの若者は第2・3次産業に従事しています。台地に立地する家屋は屋敷林を持つ散居村と路村で、背後の山々と織りなす景色は美しいです。

写真は、中沢地区にある「発電所美術館」の展望台です。夜の展望台のイルミネーションは芸術を愛する人たちのシンボルとなっています。

発電所美術館の展望台を撮影した写真。夜空の下、螺旋階段がライトアップされている。

3.野中地区の春夏秋冬

春・・・中沢の展望台からは南東の山々の残雪と、舟見山からは日本海に沈む夕日が田毎に映す景観が見事です。
田では5月のゴールデンウィークを挟んで田植機が彼方此方で躍動しています。

夏・・・成長した稲作の緑じゅうたんと、点在する散居家屋や屋敷林が絶景です。
各村々ではコミュニティ活動の一環として、三世代交流の催しなどが盛んに行われています。

秋・・・黄金に輝く稲穂の波打つ景色が豊作を予感します。9月中の晴れ間には、一斉に大型コンバインが刈り取り作業を開始し、10月には収穫に感謝して秋祭りが行われます。

冬・・・積雪の曇天から、時たま見せる日差しと木々に残る雪の輝きが美しいです。
コミュニティ活動の中心である野中交流センター(通称 あぐり館)では、高齢者のサロンや大正琴の練習などのサークル活動、卓球、カローリング、ペタンクなどの軽スポーツの練習が盛んに行われています。