アート・クリップ2024:川越ゆりえ YURIE PARK

更新日:2024年04月06日

企画・展示内容

このたび「入善町 下山芸術の森 発電所美術館」では、美術館収蔵品とあわせて地元ゆかりの作家を紹介する展覧会「アート・クリップ2024」を開催し、独自の世界観で注目を集める射水市在住の造形作家、川越ゆりえ(かわごえ・ゆりえ)をご紹介いたします。
発電所美術館は、取り壊される予定だった大正時代の水力発電所をリニューアルした、全国的にも珍しい美術館として1995年に開館しました。発電用タービンや導水管がそのまま残された展示スペースは、芸術的な創造力をかき立てる独特な雰囲気を漂わせ、多くの美術作家の注目を集めます。開館以来、現代美術作家による立体造形作家を紹介する企画展を中心に開催してまいりました。
1998年より定期的に開催してきた収蔵品で過去の企画展を振り返るシリーズ企画「発美展」を2020年度より拡充し、これまで当館で紹介する機会の少なかった作風の作家や、これからの活躍が期待される若手作家を紹介しております。
1987年富山県生まれの川越ゆりえは、2013年富山大学大学院芸術文化学研究科修士課程修了。在学中より精力的に作品発表を続け、次第に「人間の心に潜む様々な感情や弱さを架空の虫の形に起こす」という独特な制作スタイルを確立。ドローイングや絵画といった平面作品だけでなく、立体造形作品としても生みだされる奇妙な虫たちは、見る者の心をざわつかせ、様々な感情を呼び起こすことでしょう。
今回、美術館中2階を使い、毒々しくも色鮮やかな造形物やドローイングを多数展示。架空の虫たちが創り出す、ちょっと不気味でユニークな空間「YURIE PARK」。1階に展示する美術館収蔵品約15点とあわせてお楽しみください

[作家略歴]
川越ゆりえ
主に、人間の心に潜む様々な感情や弱さを、架空の虫の形に起こして制作している。

1987年 富山県生まれ 2013年 富山大学大学院芸術文化学研究科修士課程修了

「APERTO 07 川越ゆりえ 弱虫標本」(2017年、金沢21世紀美術館)、「ARTBOX152 弱虫博物詩」(2017年、西田美術館 / 富山)などの個展のほか、「Ascending Art Annual Vol.3 うたう命、うねる心」(2019年、スパイラルガーデン / 東京)を始めとするグループ展や、ジャパン・クリエイティブ・センター(2019年、在シンガポール日本国大使館)で作品展示。
主な受賞歴として「第3回タガワアートビエンナーレ」優秀賞(2022年)、「第88回国展」新人賞受賞(2014年)など。
近年は、はっけんとぼうけんプロジェクト「テーマ︰こころ・むし」YURIE KAWAGOE WORK SHOP IN IBI YOUCHIEN 2018 (学校法人揖斐幼稚園 / 岐阜)で講師を務めるなどワークショップ活動にも力を入れるほか、ゆる楽器「ハーモニーフラッグ」の外装作成やカプセルトイ「川越ゆりえの世界 道化を宿す弱虫」の商品化など活動の幅を広げている。

ポスター画像

展覧会ポスター画像

川越作品01

《心の標本(2022-I)》

会期

2024年4月20日(土曜日)~2024年6月9日(日曜日)

観覧時間

午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

会期中の休館日

月曜日(但し、4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火曜日)、5月7日(火曜日)

観覧料(入場料)

一般:300円/高校・大学生:200円/中学生以下無料

※団体料金はございません

主催

公益財団法人入善町文化振興財団

地図情報

この記事に関するお問い合わせ先

下山芸術の森発電所美術館
〒939-0631 富山県下新川郡入善町下山364-1
電話番号:0765-78-0621
ファクス番号:0765-78-0621
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